埼玉県さいたま市の歯医者 さいたま新都心ミタス歯科 歯科医師 院長の大島 正充です。
インプラントは、歯を失った方にとって大変有効な治療方針の一つです。従来の入れ歯やブリッジに代わる選択肢として、その持つ高い安定性や長持ちする特徴から、多くの方がインプラントを選ぶようになっています。今回は、インプラント手術の具体的な流れ、準備方法、そしてそのメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。
目次
- インプラントとは
- 手術前の準備
- インプラント手術の流れ
- 手術後のケアとアフターケア
- インプラントのメリットとデメリット
- 治療期間と料金
1. インプラントとは
インプラントとは、失った歯の代わりに顎の骨に人工の歯根(チタン製)を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。この手術は、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込むことで行われます。チタンは人体との相性が良く、骨としっかり接合する性質があるため、非常に安定した固定が可能です。
2. 手術前の準備
- 初診とカウンセリング
インプラント治療を受ける前には、まず初診とカウンセリングを行います。この段階で、患者さんの口腔内の状態を詳しく確認し、適切な治療計画を立てます。レントゲンやCTスキャンを用いて顎の骨の状態を見極めます。
- 既往歴の確認
手術前には、患者さんの全身の健康状態や既往症についても詳しく確認します。特に糖尿病や心臓病などの慢性的な疾患がある場合、手術やインプラント治療の予後に影響を与えることがあるため、事前に適切な対策を練る必要があります。
- 歯周治療
むし歯や歯周病がある場合、それらを先に治療する必要があります。これにより、手術後の感染リスクを最低限に抑えます。
3. インプラント手術の流れ
- 麻酔と痛みの管理
手術を受ける際には、局所麻酔を使用し、痛みを感じないようにします。一部のケースでは、点滴から鎮静剤を流して眠っている間に治療する鎮静麻酔を選択することも可能です。
- インプラントの埋め込み
麻酔が効いたら、インプラントを埋め込むために、顎の骨にインプラントを埋めるスペースを開けます。このスペースにチタン製のインプラント体を慎重に埋め込みます。その後、仮の被せ物を装着し、インプラントが骨と接合するのを待ちます。この期間は平均して3〜6ヶ月程度です。
- 結合後の歯の装着
インプラントが骨としっかり接合したら、次にアバットメントと呼ばれる連結部品を取り付けます。最終的に、その上に人工の歯(クラウン)を装着して治療が完了します。
4. 手術後のケアとアフターケア
- 手術後の腫れと痛み
手術後は一時的に腫れや痛みが生じることがありますが、通常は数日から一週間程度で収まります。抗生物質や鎮静剤を服用していただきます。
- 口腔衛生の保持
手術後は特に口腔内の清潔を保つことが重要です。適切なブラッシングやうがい薬を用いたケアを行い、感染を予防します。
- 定期検診
インプラントを長持ちさせるためには、定期的な検診が欠かせません。歯科医師による定期的なチェックを受け、問題がないか確認しましょう。
5. インプラントのメリットとデメリット
- あなたの笑顔を取り戻す
インプラントは非常に自然な見た目と感じることができ、笑顔を積極的に見せる自信を取り戻せます。
- 他の歯への影響が少ない
ブリッジのように隣の歯を削る必要がないため、他の歯に対する影響が少ない点がメリットです。
- 高い安定性と長寿命
適切にメンテナンスを行えば、インプラントは非常に長期間にわたって効果を発揮します。一方で、治療には高額な費用がかかることもあり、経済的な負担がデメリットとして挙げられます。
6. 治療期間と料金
- 治療期間
インプラント治療は通常3〜6ヶ月ほどの期間がかかります。骨の状態や患者さんの健康状態によっては、さらに長い時間が必要になることもあります。
- 治療費用
インプラント治療は保険適用外のため、自費診療になります。
ミタス歯科では1本50万円(税込)かかります。
まとめ
インプラント手術は失った歯を補うための非常に優れた治療方法です。その手術の流れ、準備方法、そしてメリットとデメリットについて理解することで、より安心して治療を受けることができます。もしインプラントに興味があり、ご自分に適しているかどうかを知りたい場合は、ぜひお気軽にご相談ください。歯科医師として、皆さんの口腔健康を守るお手伝いをさせていただきます。