予防歯科について🦷✨

こんにちは🌞さいたま新都心駅近くにあるさいたま新都心ミタス歯科 院長の大島です。当院から患者様に強くお伝えたいことがあります❗️

治療が終わったとしても定期的なメインテナンスのために歯科医院へ通い続けていただくことはとても重要です‼️

予防歯科について✨

健康な歯を長期間保つためには、単に痛みを取り除くだけや虫歯を治すだけでは不十分です。治療が無事に済んだならそこからは虫歯や歯周病の予防が何よりも大切です。必ず定期メインテナンスを継続していきましょう。そうしないと定期的に虫歯ができたり、歯周病が悪化してまた治療をしなくてはならなくなります。今後できる限り治療の機会を少なくしていくことが歯を残す秘訣です。それには予防が何より大切です。また、メインテナンス時に入れ歯、インプラント、ブリッジなどの補綴物の調整やチェック、そして咬み合わせの確認も行えます。

一度、虫歯や歯周病に罹ると、元の健康な状態には戻らないことを覚えておいてください。虫歯は削る必要があり、削ってしまったところは人工物で補います。そして歯周病が進行したことで、一度失われた骨は再生しません。さらに、治療が完了し症状が落ち着いたように見えても、材料の劣化は時間と共に起こり、状態の悪化を完全に防ぐことはできません。つまり、より積極的な予防歯科治療が必要となるのです。

「毎日ちゃんと歯磨きしているのに、なぜ虫歯や歯周病になるの?」と思う方もいるでしょう。

その一因は、「セルフケア(自分で行う歯磨き)だけで歯の汚れを完全に取り除くことは難しい」という事実です。たとえ丁寧に歯磨きをしていても、全ての汚れを除去することは不可能です。こうして取り残された汚れが虫歯や歯周病の原因となります。特に、被せ物や詰め物がある人は、その継ぎ目に汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病になりやすくなります。虫歯治療の際、継ぎ目の幅が少ない質の良い被せ物を選択して入れることも、予防の一環となります。

経済面から見ると、定期的なメインテナンスと予防歯科が最も経済的です。「痛くなったら治療すればいい」と思っている人もいますが、一度口腔状態が悪化してしまうと全体的に治療が多くなり、治療費も増えてしまいます。一方で、定期的にメインテナンスを受けて口腔の健康を維持し続けることは、治療する機会が少なくなり長期的に見れば経済的にも有利です。

通院の頻度については、個々の病状や再発リスクによりますが、一般的には3〜4ヶ月ごとに通院することを推奨します。

「メインテナンスでは何を行うのか?」について詳しく説明します。

①患者の口腔状態の確認

自分では取り切ることができない歯石やプラークなどの除去を行います。また、むし歯、噛み合わせの問題、詰め物・被せ物・義歯、歯周ポケットなども評価します。

②フッ素の塗布

フッ素は歯を虫歯から保護します。定期的に歯科医院で使用する高濃度(9000ppm)のフッ素を塗布することで、虫歯リスクが低く抑えられます。新しく生えた歯には特に効果が見られます。

③歯磨きの指導

歯科医院での定期的なクリーニングは重要ですが、何よりも大切なのは、日常的な自宅でのケア方法です。間誤った歯磨き方法は、どれだけ時間をかけても効果が得られず、かえって歯を傷つける可能性があります。当院の歯科衛生士は、お一人お一人の口腔状態に合わせた正しい器具や薬剤の使用法、歯磨きの方法についてお伝えしております。

私たちは、「なるべく歯を削らない、抜かない治療」をモットーに、お口の中について苦痛や不快な経験を最小限に抑えるよう、必要な予防行動をとることを推奨しています。

何かご質問があればお気軽にご相談ください。

むし歯の原因には主に3つの要素、「細菌」、「糖類」、「宿主と歯」が重なることでリスクが増大します。これらの原因要素を一つ一つ整理し、患者の現在の口腔状態を把握することから始めます。それに基づき、予防行動の方向性を定めていきます。つまり、食習慣の改善や歯の強さ、口腔内の細菌状況などを評価し、個々の状況に適した予防策を作っていきます。

予防歯科とは歯の健康を保つための戦略

スケーリングとルートプレーニングについて

むし歯や歯周病の一因となる細菌は、主に歯の表面に形成されるバイオフィルム内で増殖します。バイオフィルムとは細菌たちを守るテントのようなものです。細菌はバイオフィルムの中でまとまって生活しています。わかりやすい例として排水溝のぬめりがこれに当たります。一つ一つの細菌はとても弱いため、バイオフィルムというテントをはりその中で肩を寄せ合って暮らしているのです。唾液の栄養素とバイオフィルムが結合すると、硬い物質、つまり歯石が形成されます。歯石は表面が凹凸になっており、ここから細菌の増殖が始まります。家庭での口腔ケアだけでは、この凹凸を完全に清掃することは難しく、歯周病やむし歯のリスクが増大します。細菌の繁殖を防ぐためには、バイオフィルムの破壊だけでなく、歯石内の細菌除去も必要です。

特に進行中の歯周病が存在する場合、バイオフィルムは歯周ポケット(歯と歯肉の間)で急速に増殖します。歯ブラシだけではこの部位を完全に清掃することは不可能で、その結果、バイオフィルムは歯周ポケット内で歯石となり、歯根に定着してしまいます。

バイオフィルムが歯に固定されると、歯科衛生士の専門的な技術でなければ清掃が困難になります。スケーリングというプロセスで歯石を取り除き、ルートプレーニング(歯表面を滑らかにすることでバイオフィルムの付着を防ぐ)を行うことで、歯周病の進行を抑えます。

スケーリング

これは歯の表面に付着したプラーク(歯垢)、歯石、その他の付着物を、専用の器具(スケーラー)を使用して取り除く処置です。

ルートプレーニング

スケーリング後に行われ、歯根表面のプラークや柔らかくなったまたは汚染された象牙質、セメント質を取り除き、滑らかな面を作り出します。これにより、虫歯の予防にもつながります。

PMTCの流れについて

ステップ1:口腔内のチェック

患者さんの口腔の状態を把握し、適切な処置や道具を選びます。また、研磨粒子も各人に合ったものを選び、必要に応じて歯の染め出しも行います。

ステップ2:歯間の洗浄

歯間には汚れがたまりやすいため、研磨剤と円錐型のゴムチップを使用して歯と歯の間を磨きます。これにより歯肉のマッサージ効果も得られます。

ステップ3:研磨剤による洗浄とフッ素ジェルの塗布

研磨剤を用いて丁寧に洗浄した後、フッ素ジェルを塗布します。定期的にフッ素を使用することで歯質を強化し、虫歯の予防に繋がります。特に新しく生えた歯にはフッ素の効果が大きいとされています。

しかしながら、これらの治療は家庭でのセルフケアを補完するものであり、定期的なブラッシングとPMTCを並行して行うことが口腔健康維持に重要です。正しいブラッシング方法の指導も行いますので、不明な点があれば何でもご質問ください。

定期的な歯科検診の推奨

定期的な歯科検診を受けることで口腔内の健康維持や美しい口元の保持が可能です。歯周病や虫歯の予防には、プラークと呼ばれる歯垢や細菌の増殖を抑制することが大切です。これにより、歯肉や歯に対する悪影響を最小限に抑えることができます。

プロフェッショナルである歯科衛生士が定期的にクリーニングを行うことで、自己ケアだけでは落とし切れない部分もクリーンに保つことができます。お口の状態によって定期検診の間隔は変わりますが、歯科医師や歯科衛生士のアドバイスに従って、口腔の健康維持に努めてください。

プラークコントロールについて

歯の表面や歯間に付着したプラークを除去し、口腔全体の汚れを減らすことをプラークコントロールと言います。歯周病や虫歯の予防、改善には、細菌の数を抑制することが重要となります。

虫歯予防のための食生活

食事の回数が多いと口の中が酸性になりやすく、健康な歯を溶かす「脱灰」が起こりやすくなります。これは虫歯の進行につながります。できる限り間食を控え、規則正しい食生活を心がけましょう。また、食事時間が長い人は、短時間で食事を終える習慣をつけることも効果的です。唾液は睡眠中に減少するため、就寝前の食事は控え、食事後の歯磨きは30分以内に行うと虫歯予防につながります。

フッ素による虫歯予防

フッ素は歯に有益な作用を持ち、歯に塗布することで歯の強度を上げ、虫歯になりにくくします。定期的に歯の表面に塗布することで効果が持続します。特に子どもの歯に塗布することで、虫歯になりやすい乳歯を守ることができます。フッ素と歯磨きを併せて行うことで、虫歯予防の効果が一層高まります。

予防歯科の推奨

入りの歯磨き粉が良い選択

歯の健康を維持するために、フッ素含有の歯磨き粉(大人の方の場合濃度1450ppm)の使用を強く推奨します。これは歯質の強化に寄与します。当院でも販売していますので、選択に困った場合はスタッフまでお問い合わせください。

シーラントとは

乳歯は成人の歯に比べてミネラル分が少なく、むし歯になりやすいとされています。食べ残しが溜まりやすく、歯ブラシだけでは汚れを完全に落とすのが難しいため、むし歯になりやすくなります。そんな汚れがたまりやすい部分に、予防的に蓋をする処置をシーラントと呼びます。これはむし歯リスクが高いと評価された場合に施行され、むし歯の予防策として有効です。ただし、シーラントが全てのリスクを解消するわけではなく、継続的なケアの一部として考えるべきです。

むし歯リスクが高い歯の溝について

幼い子供の歯や生え始めたばかりの大人の歯は、咬む面に細かく多くの溝があり、歯ブラシで完全に汚れを除去するのは困難です。シーラントはこの問題に対して歯を削ることなく予防的な詰め物を溝に詰めることで歯を保護する効果があります。

シーラント治療のプロセス

ステップ①

専用のブラシを使用して歯の汚れを除去します。

ステップ②

歯の溝を探針や超音波洗浄器具を用いて清潔にします。

ステップ③

歯の溝にシーラント材を直接詰めます。

ステップ④

シーラント材を硬化させるために光を照射します。

ステップ⑤

材料が硬化した後、咬み合わせを確認します。

歯科医療の中心は治療後の管理と予防です。何か問題があれば、ぜひ当院までご相談ください。

さいたま新都心ミタス歯科

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