インプラントの除去が必要となる症例とその手順、費用について

こんにちは☀️さいたま新都心駅近くにある歯医者 さいたま新都心ミタス歯科 院長の大島です。私は日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医を取得しております。当院では特にインプラント治療に力を入れています。

今回は、「インプラントの除去が必要となる症例とその手順、費用について」お話をしていきます。
失った歯の機能を再生させる主な手段は、入れ歯、ブリッジ、そしてインプラントです。これらの中 で、インプラントは装着感が少なく、見た目が自然で、また、しっかりと噛むことができるため、優れた選択肢となります。
しかし、インプラント治療後に、その除去が必要となる状況もあるため、その可能性も考慮に入れ てインプラントを選択するかどうかを決めることが重要です。

🔷インプラント治療の詳細

インプラント治療とは具体的にどのようなものなのか簡単に説明します。
インプラント治療では、人工の歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込み、固定が完了したら連結 部品(アバットメント)と被せ物(上部構造)を取り付けます。顎の骨が不足している場合は、骨を作 成する手術も行われることがあります。
治療の期間は、インプラント体の埋入から上部構造の装着まで、数ヶ月から約1年間です。また、 インプラント治療は通常保険が適用されず、1本のインプラントを埋入する費用は約30〜50万円 です。

【参考情報】まるわかり🧐インプラント治療

https://mitasushika.com/news/2023/06/13/まるわかり🧐インプラント治療について/

🔷インプラントの除去が必要となる理由

高機能なインプラントですが、一部の状況では治療後に除去が必要となることもあります。主な理 由は、インプラント周囲炎、インプラント体の破損、インプラント体の体内への迷入、神経麻痺、金 属アレルギーなどです。

具体的な解説を以下に続けます。

🔷インプラント周囲炎

インプラントの除去が必要となる主な理由の一つが、インプラント周囲炎です。これは、埋め込ん だインプラント体周囲の組織に炎症が起こる病気です。

🔹インプラント周囲炎の原因

インプラント周囲炎は、不適切な清掃やメンテナンスによる細菌感染、インプラント体への過度な 負荷(オーバーロード)などが主な原因です。

インプラント治療を行う医師は、適切なインプラント体を選択し、詳細な治療計画を立て、治療後 のメンテナンスの重要性を患者さんに理解してもらう必要があります。また、患者さん自身も、定 期的に歯科医院での診察とメンテナンスを受け、インプラントの部位を清潔に保つことが重要で す。

🔹インプラント周囲炎の症状

インプラント周囲炎が発生すると、インプラント体を支える顎の骨が減少する骨吸収が伴います。 骨吸収が進行すると、インプラント体の安定性が損なわれ、食べ物を噛む際に揺れ動くことがあり ます。骨吸収が進行した場合、インプラント体の除去が必要となることもあります。
しかし、骨吸収を伴わない炎症は、インプラント周囲粘膜炎として区別され、インプラントの固定に はあまり影響を与えません。インプラント周囲で何か異常を感じた場合は、早めに歯科医師に相 談し、早期の発見と治療を心掛けましょう。

🔹インプラント体の破損

インプラント周囲炎だけでなく、インプラント体の破損も、除去が必要となる理由で す。インプラント体はチタン合金などの耐久性のある金属で作られており、長期間にわたって力が かかっても耐えられるよう設計されています。
しかし、優れた耐久性を持つインプラント体でも、数十年が経過すると劣化し、破損することがあり ます。破損したインプラント体をそのままにしておくと、インプラント周囲炎や咬合不良のリスクが あります。そのため、破損したインプラント体は除去しなければなりません。

🔹インプラント体の体内進入

上顎部分の後ろ側には、鼻の空洞部分である上顎洞が広がっており、この部分の骨は薄いた め、インプラント手術を行う際には骨を生成する処置が必要となることがあります。ここにインプラ ント体を置くと、稀にインプラントが上顎洞の方向に動き、鼻の中に侵入する可能性があります。

この現象は「インプラント体の進入」と呼ばれ、侵入したインプラントは取り除かなければなりませ ん。侵入が起こると、鼻からの膿の排出や不快感などの症状が現れるため、何か異常を感じた場 合は、早急に手術を行った歯科医院または耳鼻咽喉科を訪れることを推奨します。

🔹神経の麻痺

顔は神経が豊富に分布しています。口周囲もその例外ではなく、治療時には神経を傷つけないよ う注意が必要です。特に下顎に広がる下歯槽神経は歯根の近くに存在し、親知らずの抜歯時に は、治療後に下唇の感覚が鈍くなる可能性が約2%とされています。

インプラント手術でも、下顎にインプラント体を埋め込む際には神経を損傷しないよう配慮が必要 です。しかし、慎重に行ったにも関わらず神経が傷つくことがあり、感覚が麻痺したと確認された 場合には、インプラントを取り除き、神経の治療を行う必要があります。

🔹金属アレルギー

金属アレルギーを持つ方は、インプラント手術が可能かどうか疑問に思うかもしれません。 その答えとしては、金属アレルギーを持つ方でもインプラント手術は可能です。インプラント体はチ タンで作られており、アレルギー反応を引き起こす可能性がある金属(ニッケル、コバルト、水銀、 パラジウム、クロムなど)は含まれていません。
ただし、極めて稀にアレルギー反応を引き起こすことがあり、チタンがその原因であると確定した場合には、インプラント体の除去が必要になります。

🔹インプラントの取り出し方法

インプラント周囲炎などの理由からインプラントを取り出す必要が生じた場合、埋め込み時と同じ く、局所麻酔を施した上で外科手術を行います。骨が吸収されて進行したケースでは、軽く引っ張 るだけで抜くことが可能ですが、通常は専用の器具を使用して取り出します。インプラント体はね じ形状で、埋め込む際にはトルクをかけるため、取り出すときは逆の回転をかけて抜き出します。 病状によっては、骨を少し削ることもあります。

🔹インプラントの取り出しにかかる費用

インプラントの取り出しに必要な費用は、保険適用が可能なケースと自由診療のケースが存在し ます。

・保険が適用されるケース

インプラントの除去手術を保険診療で行うためには、インプラントを埋め込んだ歯科医院以外で手 術を受ける必要があります。また、手術前にレントゲン画像の準備が必要です。
インプラント体の除去手術は、治療費が3割負担の患者様の場合、1本あたりの自己負担は約1,400円となります。

・保険が適用されないケース

保険が適用されない場合、治療費は全額自己負担となります。ただし、いくつかの歯科医院では 保証制度を設けているため、インプラント治療を受けた歯科医院に確認してみてください。

🔹インプラントを除去した後、再度の手術は可能❓

インプラント体を除去後にしばらく治癒期間をおいたあと、再度骨の状態をCheckして問題なければ再度手術は可能です。ただし、金属状態の悪化などで手術できなくなる場合もあります。

🔸まとめ
今回は、インプラント体の除去について詳しく解説しました。 インプラント体除去の理由としては、インプラント周囲炎、インプラント体の破損、インプラント体の体内移行、神経麻痺、金属アレルギーなどがあります。保険が適用される場合と適用されない場合 があり、保険が適用される場合、1本あたりの自己負担は約1,400円となります。インプラントに関する問題で悩んでいる方は、この情報が参考になれば幸いです。

さいたま新都心ミタス歯科では、患者様が安心してインプラント治療を受けられるよう、安全性に 重きを置いて治療を行っています。これまでに多数の症例を扱ってきた実績もございますので、治 療方法や費用についてのご相談はお気軽にお問合せ下さい。

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さいたま新都心ミタス歯科 日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医

院長 大島正充

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