入れ歯からインプラントへ変えることはできるのか?そのメリット・デメリット、そして治療の流れを分かりやすく説明します🧐✨
さいたま新都心駅近くにある歯医者 さいたま新都心ミタス歯科 院長の大島です。私は日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医を取得しております。当院では特にインプラント治療に力を入れています。
当院の患者さんの中には、入れ歯を作ってはみたものの、使うときに「噛むのが困難」「痛みを感じる」「なじめない」といった悩みを持ち、「やっぱりインプラントにしてみたい」を考えている方が一定数いらっしゃいます。そのような方々は、元々入れ歯を使用していたけれども、インプラントへ変更することができるのでしょうか?
今回のブログでは、入れ歯からインプラントへの移行に際しての利点・欠点、治療の過程、そして留意すべき点を詳しく説明します‼️
入れ歯からインプラントへの変更は可能なのか?
入れ歯の治療を受けた後からでも、インプラントへ変えることは可能です。ちなみに歯の失った部分を補うための治療法は、入れ歯、インプラント、ブリッジの三つがあります。
歯を失ってしまった場合、「ブリッジを取り付けるために隣の歯を削ることを避けたい」という理由から、入れ歯とインプラントのどちらを選ぶかで迷う方が多いです。それに加えて、手術が必要なインプラントは強い抵抗感を持たれることが多く、入れ歯を選択する方もいらっしゃいます。
最初に入れ歯の治療を選ぶことで、後からインプラントやブリッジへの移行が可能という利点もあります。もし治療法に迷っているなら、「まずは入れ歯を試してみてください」と、歯科医師から提案されることもあるでしょう。実際に入れ歯を作り、それが自分に合うならそのまま続ければよく、逆に「入れ歯が合わないから他の治療法に変えたい」という場合も対応できます。
「入れ歯からインプラントにしたい」という方のために、入れ歯・インプラント・ブリッジそれぞれの特性を解説します。
入れ歯とは何か?
入れ歯とは、欠損した歯を取り外せる人工歯で補う治療法です。
入れ歯は「部分入れ歯」と「総入れ歯」の二つに分けられます。「部分入れ歯」は一部の歯が失われた場合、「総入れ歯」は全ての歯が失われた場合にそれぞれ適用されます。また、入れ歯には保険適用のものと自由診療のものがあり、それぞれの素材や特性が異なります。
現在、入れ歯を使用していて、「インプラントにすべきだった…」と考えている方や、持病などの問題でインプラント治療を受けられない方もいます。そのような場合は入れ歯の種類を変えるだけで問題が解決することもあります。
入れ歯にはさまざまな素材による選択肢があるため、インプラント以外にも満足できる可能性があることを知っておくことが重要です。また、入れ歯を作製した後でも、インプラントやブリッジへの治療の移行が可能です。
金属製の入れ歯
・土台の部分は金属で成型されています。
・見た目は通常の入れ歯と違いがなく、金属部分は目立ちません。
・金属製なので耐久性があり、破損しにくい特性を持ちます。
・高い強度のため、入れ歯を薄く作れ、違和感を少なくすることが可能です。
・金属は温度が伝わりやすいため、食事中に熱い食べ物や冷たい飲み物を感じながら味わうことができます。(樹脂のみの入れ歯では食べ物の温度が伝わりにくく、その分食事の楽しみは少なくなってしまいます)
・治療費はそれなりに高くなります。
・修理がしづらい場合もあります。
インプラント治療について
インプラント治療とは、歯が失われた部分の顎骨にスクリュー状の「インプラント体」を埋め込み、その上に人工の歯を装着する方法を指します。
この治療は手術が必要であるため、一部の方々にとっては恐怖心を感じるかもしれません。しかし、最大の特徴は周囲の健全な歯に負担をかけることなく、より自然に近い形で歯を補うことができる点です。また、治療後の外見や機能が自分の元々の歯とほぼ同じという利点も大きいです。骨の量が不十分な場合には、「骨造成」という骨を増やす手術が必要になることがあります。
複数の歯が失われている場合でも、埋め込んだインプラントを基礎にして、ブリッジや入れ歯を装着することが可能です。
ブリッジ治療について
ブリッジとは、失われた歯の隣の歯を削り、数本まとまった差し歯を作って装着することで、歯を補う治療法です。
この治療法は比較的早く完了し、入れ歯のような違和感がなく歯を補うことができるという利点があります。しかし、健康な隣接歯を削る必要があることが欠点であり、一度削った歯は元に戻すことができません。つまり、後からインプラントや入れ歯に変更したとしても、削ってしまった歯は戻ってきません。さらに、基礎となる隣の歯に負担がかかるため、その歯が将来的に痛みを起こすリスクも増えます。
ブリッジの治療費は保険適用では比較的低価格ですが、セラミックなどの素材を選んだ場合の自由診療では、インプラント治療の費用とほとんど変わらない場合もあります。ブリッジ治療を受ける前に、他の治療法の特性も理解しておくことが重要です。
【入れ歯からインプラントへの変更のメリット】
以下の7つの要素が、入れ歯からインプラントへの変更のメリットを特徴付けています。
見栄えが自然で美麗
噛む感覚が良好
不自然な感覚が少ない
耐久性が高く、10年以上の使用を多くの人が報告
他の歯への負担が軽減
話すことが容易
入れ歯の管理が不要
入れ歯からインプラントへの変更における主要な利点は、治療後の歯が自身の元々の歯と同様に使えることです。特に、「入れ歯による違和感がある」「入れ歯が合わず、十分に噛むことができない」「話すのが難しい」と感じている方々は、インプラントへの変更により大いなる満足度を体感できるでしょう。
【入れ歯からインプラントへの変更のデメリット】
一方で、入れ歯からインプラントへの変更には、下記の4つのデメリットがあります。
治療費が高額
手術が必要となる
持病や現在の健康状態により、インプラント治療が適用できない場合がある
治療期間が長くなる
インプラントの費用は、埋め込む数により大きく変動します。そのため、予めきちんとした予算計画を立てておくことが重要です。欠損部分が広範囲に及ぶ場合、インプラントとブリッジを組み合わせた治療や、インプラントと入れ歯を併用した治療を選択し、インプラントの数を減らすことが可能です。
インプラント治療は基本的に他の歯への負荷を避けられますが、適切な噛み合わせの調整が行われない場合、噛み合う歯にダメージを与える可能性があります。したがって、インプラント治療の成功は歯科医師の技術と知識が両方必要な重要な治療方法です。信頼性のある実績を持つ歯科医院を選ぶことが重要です。
インプラントへの切り替え:注意するポイント
入れ歯からインプラントへと切り替えることは多くの利点を持つ一方で、慎重になるべきポイントもいくつか存在します。
長期間適合しない入れ歯を使い続けると、歯茎に過剰な圧力がかかり、結果として骨が減少する可能性があります。骨が十分にない状態では、インプラントの手術がより難しくなり、「骨造成」(骨を増やす手術)が必要となることもあります。これは治療費用を上昇させ、また治療期間を長くする要因となります。さらに、部分入れ歯の使用により、入れ歯のバネ部分にストレスがかかる歯が過度の負担を受けている可能性があり、そのような歯の治療も必要となる場合があります。
入れ歯からインプラントへの変更は、一度に行うことができる簡単なプロセスではありません。骨の状態、隣接する歯の状態、噛み合わせなどをきちんと評価することが必要です。また、インプラント治療を受けたら、定期的なメンテナンスが絶対に必要となります。
《まとめ》
以上のことを踏まえると、入れ歯からインプラントへの変更は十分に可能です。インプラントへの切り替えにより、見た目が自然になり、噛む力が改善し、手入れの手間が軽減されるなど、多くの利益が得られます。しかし、手術が必要であること、治療費用が増えることなどのデメリットも考慮しなければなりません。さらに、入れ歯からインプラントへ切り替える際には、既に骨が減少している可能性があるため、注意が必要です。骨が不足している場合、「骨造成」が必要となり、骨が極端に不足している場合は、インプラント治療自体が難しいとなることもあります。
「入れ歯からインプラントへかえたいと少しでもお考えであれば、早期に歯科医師と相談し、骨の状態などを評価してもらうことが重要です。
さいたま新都心ミタス歯科では、患者様が安心してインプラント治療を受けられるよう、安全性に重きを置いて治療を行っています。これまでに多数の症例を扱ってきた実績もございますので、治療方法や費用についてのご相談はお気軽にお問合せ下さい。
ミタス歯科の無料インプラント相談について
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さいたま新都心ミタス歯科
日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医
院長 大島正充